May 2012
May 23, 2012
5/23 (水) 観劇 イキウメ「ミッション」@シアタートラム
仕事後、三軒茶屋に向かう。
イキウメ 2012年春公演
「ミッション」
@シアタートラム
[作]前川知大
[演出]小川絵梨子
[出演] 浜田信也/盛隆二/岩本幸子/伊勢佳世/森下創/大窪人衛/加茂杏子/安井順平/太田緑ロランス/井上裕朗/渡邊亮
最近観た舞台は外れが多くて、テンションが上がらないまま、シアタートラムに向かった。
遅刻かな?と思ったが、10分前に到着。
シアタートラムは自分と相性がとてもいい。
今回の観劇も終わってからもそう思った。
ただ、立ち見で観ている人が通路にいた。
本当に立ち見なのだ。
前回の「太陽」が、自分にとって久し振りに「観て良かった」と思えるほどの傑作だった。
それは昨年の受賞歴を見れば、その思いについては自分も確信した。
そういう意味で、その次であるわけだからハードルは高い。
インターネットなどの媒体でも、厳しい感想を見ることはできたが、自分にとっては面白かった。
演出家が変わっても、イキウメの公演に漂う空気は相変わらず。
好きですね。
ただ、今回の作品は、テーマがぐるぐる回って、焦点が絞られるかと思いきやまた拡散して、かなり集中して観ないと理解がしづらいことも事実。
テーマは集団の中にいる自分が集団に合わせる人間と、自分の行動が世界に影響を与えるという考えの人間との対比。
テーマを簡単に述べられないところが、小説を読んでいるかのような錯覚になる感覚が、前川知大の脚本なのだと実感した。
思いっきり我々を振り回し、混乱をもたらす。
また、劇中に対論で激論を交わすシーンは相変わらず。
その論理は、それぞれとも正論で、どちらもこちらが納得してしまうので、観ていてイライラしない。
この激論こそ、彼の脚本の醍醐味。
今回感じたことは、役者の使い方が非常にうまいと思った。
それぞれの役者の特性を十分に活かし、適材適所の使い方は、前回よりも遥かによかった点。
今回は、どの役者も非常にうまいと思った。
また、ほとんど暗転にせずに、時間軸を舞台で上手に生かしたところも見事。
そして洗練されて美しい音楽も前回同様、自分にはものすごく合っている。
結局、この舞台では結論はない。
各自で感じることがあれば、それがその感想になるのかもしれない。
少なくても自分はそう思った。
観終わった時の空気が、また公演中の空気が、演劇企画集団THE ガジラの公演の空気と類似しているのだ。
それも好きな理由かも。
とにかく演技力も見事、音楽や舞台セットは洗練されている、脚本は力強い。
次も期待します。
最後に。
劇場でもらう舞台のチラシが、ほとんど映像で活躍している(していた)ゲイノウ人が主役の、1か月ほどのロングランの舞台が多すぎる。
前にも述べたが、チケット代が1万円前後して、テレビでの場所がないゲイノウ人が舞台に出て稼ぐのは結構。
でも、質が非常に低い舞台が、演劇界で蔓延しているこの現状。
閉塞感がいっぱい。
帰宅後、読売新聞にレビューが載っていた。
フジロックフェスティバルの2日目のトリが、Van Halenという噂が一気に広がる。
もはや情報源で既存のメディアは信用ができないが、twitterの拡散のスピードに驚くしかない。
イキウメ 2012年春公演
「ミッション」
@シアタートラム
[作]前川知大
[演出]小川絵梨子
[出演] 浜田信也/盛隆二/岩本幸子/伊勢佳世/森下創/大窪人衛/加茂杏子/安井順平/太田緑ロランス/井上裕朗/渡邊亮
最近観た舞台は外れが多くて、テンションが上がらないまま、シアタートラムに向かった。
遅刻かな?と思ったが、10分前に到着。
シアタートラムは自分と相性がとてもいい。
今回の観劇も終わってからもそう思った。
ただ、立ち見で観ている人が通路にいた。
本当に立ち見なのだ。
前回の「太陽」が、自分にとって久し振りに「観て良かった」と思えるほどの傑作だった。
それは昨年の受賞歴を見れば、その思いについては自分も確信した。
そういう意味で、その次であるわけだからハードルは高い。
インターネットなどの媒体でも、厳しい感想を見ることはできたが、自分にとっては面白かった。
演出家が変わっても、イキウメの公演に漂う空気は相変わらず。
好きですね。
ただ、今回の作品は、テーマがぐるぐる回って、焦点が絞られるかと思いきやまた拡散して、かなり集中して観ないと理解がしづらいことも事実。
テーマは集団の中にいる自分が集団に合わせる人間と、自分の行動が世界に影響を与えるという考えの人間との対比。
テーマを簡単に述べられないところが、小説を読んでいるかのような錯覚になる感覚が、前川知大の脚本なのだと実感した。
思いっきり我々を振り回し、混乱をもたらす。
また、劇中に対論で激論を交わすシーンは相変わらず。
その論理は、それぞれとも正論で、どちらもこちらが納得してしまうので、観ていてイライラしない。
この激論こそ、彼の脚本の醍醐味。
今回感じたことは、役者の使い方が非常にうまいと思った。
それぞれの役者の特性を十分に活かし、適材適所の使い方は、前回よりも遥かによかった点。
今回は、どの役者も非常にうまいと思った。
また、ほとんど暗転にせずに、時間軸を舞台で上手に生かしたところも見事。
そして洗練されて美しい音楽も前回同様、自分にはものすごく合っている。
結局、この舞台では結論はない。
各自で感じることがあれば、それがその感想になるのかもしれない。
少なくても自分はそう思った。
観終わった時の空気が、また公演中の空気が、演劇企画集団THE ガジラの公演の空気と類似しているのだ。
それも好きな理由かも。
とにかく演技力も見事、音楽や舞台セットは洗練されている、脚本は力強い。
次も期待します。
最後に。
劇場でもらう舞台のチラシが、ほとんど映像で活躍している(していた)ゲイノウ人が主役の、1か月ほどのロングランの舞台が多すぎる。
前にも述べたが、チケット代が1万円前後して、テレビでの場所がないゲイノウ人が舞台に出て稼ぐのは結構。
でも、質が非常に低い舞台が、演劇界で蔓延しているこの現状。
閉塞感がいっぱい。
帰宅後、読売新聞にレビューが載っていた。
フジロックフェスティバルの2日目のトリが、Van Halenという噂が一気に広がる。
もはや情報源で既存のメディアは信用ができないが、twitterの拡散のスピードに驚くしかない。
May 22, 2012
5/22 (火) 東京スカイツリー開業と下町
連休明けの出社。
今日は一日雨。
東京スカイツリー開業。
ハコはできても、人を受け入れる度量のない街にできたツリー。
スタッフの着ている洋服のセンスのなさ、またそれに気付かない本人たち。
まさに、下町というのはそういうこと。
他からどう見られているか、自分はどうすればもっとよくなるか、それを人に聞くことができない、それが下町。
完全に思考が硬化しているのだ。
仕事中に別のスタッフが見ていたホームぺージで、そのスタッフがテレビに映っていて、その「どや顔」が話題になっていた。
それほど東京の人は、東京スカイツリーに期待していないから。
これからが勝負でしょう。
新しいハコをつくって、「何を見出すのか、時代を変える何が生まれるのか」。
そこが文化であり、新しい時代をつくるのだ。
唯一の救いは、芸術的に美しい夜のライトアップ。
これは驚くほどきれいです。
_______________________________________________
最近観終わったDVD
日本を代表する伊丹十三監督の映画作品。
戦後の彼と時代を過ごした人たちにとっては、時代を表す映画なのだろうが自分にとってはただの駄作にしか感じなかった。
戦後、日本の映画が欧米に後れてしまうは当たり前と思えるほど、自尊心の塊、エゴの塊、「これが分からなければ映画好きとは言えない」と言わんばかりのおごった作風、そして大きな閉塞感。
映画館まで足を運んで観るのに耐えられない作品。
自分の好きなように撮ったのだろうが、彼はすごい監督という妄想に全体がかられて出来上がったようにしか思えない。
細かいところまでの配慮に大きく欠けて、こだわるべきところはこだわった作品。
道理で、日本映画が大きく衰退したわけだ。
故安岡力也氏は、非常にいい演技をしていたのでそれが救い。
今日は一日雨。
東京スカイツリー開業。
ハコはできても、人を受け入れる度量のない街にできたツリー。
スタッフの着ている洋服のセンスのなさ、またそれに気付かない本人たち。
まさに、下町というのはそういうこと。
他からどう見られているか、自分はどうすればもっとよくなるか、それを人に聞くことができない、それが下町。
完全に思考が硬化しているのだ。
仕事中に別のスタッフが見ていたホームぺージで、そのスタッフがテレビに映っていて、その「どや顔」が話題になっていた。
それほど東京の人は、東京スカイツリーに期待していないから。
これからが勝負でしょう。
新しいハコをつくって、「何を見出すのか、時代を変える何が生まれるのか」。
そこが文化であり、新しい時代をつくるのだ。
唯一の救いは、芸術的に美しい夜のライトアップ。
これは驚くほどきれいです。
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最近観終わったDVD
監督:伊丹十三
出演者:山崎努、 宮本信子、 役所広司、 渡辺謙
収録時間:114分
レンタル開始日:2004-12-20
Story
山崎努や役所広司、渡辺謙ら豪華キャストが共演した、伊丹十三監督2作品目となるコメディドラマ。客足の少ないさびれたラーメン屋を営む美しい未亡人・タンポポ。彼女に惹かれた男たちが、その店を繁盛させるために奮闘する姿をコミカルに描く。 (詳細はこちら)
山崎努や役所広司、渡辺謙ら豪華キャストが共演した、伊丹十三監督2作品目となるコメディドラマ。客足の少ないさびれたラーメン屋を営む美しい未亡人・タンポポ。彼女に惹かれた男たちが、その店を繁盛させるために奮闘する姿をコミカルに描く。 (詳細はこちら)
日本を代表する伊丹十三監督の映画作品。
戦後の彼と時代を過ごした人たちにとっては、時代を表す映画なのだろうが自分にとってはただの駄作にしか感じなかった。
戦後、日本の映画が欧米に後れてしまうは当たり前と思えるほど、自尊心の塊、エゴの塊、「これが分からなければ映画好きとは言えない」と言わんばかりのおごった作風、そして大きな閉塞感。
映画館まで足を運んで観るのに耐えられない作品。
自分の好きなように撮ったのだろうが、彼はすごい監督という妄想に全体がかられて出来上がったようにしか思えない。
細かいところまでの配慮に大きく欠けて、こだわるべきところはこだわった作品。
道理で、日本映画が大きく衰退したわけだ。
故安岡力也氏は、非常にいい演技をしていたのでそれが救い。
May 17, 2012
5/17 (木) 映画「ル・アーヴルの靴みがき」@新宿武蔵野館
今日は特に暑い。
そうすると、ジャケットを持たずに昼食に出て、シガレットケースを置いて出てしまうことがよくある。
それならば、今まで吸ったことのない煙草を買ってみようと自己満足企画。
今日は早速LARK MILDS。
吸ってみての感想は・・・なんか物足りない、普通。
仕事を終えて新宿に出る。
東急ハンズに向かって、日食用のメガネを買いに行く。
エスカレータで上がっていくときに、各階にパネルが置いてあり「日食用のメガネは7階です」の表示。
実際に7階に着くと、コーナーが見当たらない。
よく観察してみると、自分と同じようにフロアをぐるぐる回っている人が少なくない。
店員さんに聞くと、もう売り切れとのこと。
恐るべし。
結局、東口のビックカメラにさりげなく置いてあり購入。
840円は高いとみるか、安いとみるか。
でも、小学生の時に日食を観た際には、こんな白物を買わなくてもセロファンとか、ガラスに煤を付けてみたのだ。
まあ、いいのだが。
その後、紀伊国屋書店(本店)で本を購入。
新版・完全 「東海道五十三次」 ガイド (講談社+α文庫)
著者:東海道ネットワークの会
販売元:講談社
(2005-08-23)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
東海道を歩く旅―宿場町と街道名所をめぐる特選10コース&完全踏破 492km (エコ旅ニッポン 1)
販売元:山と溪谷社
(2008-10-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
真面目にやってみようと思い購入。
やはり、テレビ東京の番組の影響はとても大きい。
ル・アーヴルの靴みがき
北フランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴル。かつてパリでボヘミアンな生活を送っていた元芸術家のマルセル・マルクス(アンドレ・ウィルム)は、ここで靴磨きを生業にしている。駅や高級革靴店の前で仕事をしているが、日々の稼ぎはわずか。だが、家には自慢の女房アルレッティ(カティ・オウティネン)と、愛犬ライカが帰りを待っていてくれる。決して豊かではないが、毎晩呑みに行きマルセルはそんな暮らしに幸せを感じていた。ある日、港にアフリカ・ガボンからの不法難民が乗ったコンテナが漂着する。警察の検挙をすり抜けた一人の少年イドリッサ(フロンダン・ミゲル)は、港でマルクスと偶然に出会う。イドリッサの母親がいるロンドンに送り出してやるため、密航費を工面しようとマルセルは奮闘するが、時を同じくして、妻アルレッティは体調の不調をうったえ入院、医師から不治の病を宣告される。
監督 アキ・カウリスマキ
出演
アンドレ・ウィルムス (マルセル・マルクス)
カティ・オウティネン (アルレッティ)
ジャン=ピエール・ダルッサン (モネ警視)
ブロンダン・ミゲル (イドリッサ)
エリナ・サロ (クレール)
イヴリヌ・ディディ (イヴェット)
ゴック・ユン・グエン (チャング)
フランソワ・モニエ (ジャン=ピエール)
ロベルト・ピアッツァ (リトル・ボブ)
ピエール・エテ (ベッカー医師)
ジャン=ピエール・レオ (密告者)
久しぶりに映画館でフランス映画を観る。
感触がとても好きなのであるが、今日も観てよかった。
ストーリーは単純なのだが、人間として平凡でも真面目に生きていれば、いいことはあるよ、その一言。
ご近所と仲よくすごし、夫婦で仲よく過ごし、困っている人がいれば助けてあげる。
その当たり前であるが日常の風景を描いてる。
フランスの日常の風景、そして移民問題を鮮烈に描きつつ、美しい景色、音楽とともに極上の世界観を描いている。
アメリカ映画と違って細かいところは杜撰に描いている部分もあるが、そこがまた我流という感じでいい。
その空気にどっぷり浸ってご満悦。
エンディングは空想の世界のようで苦笑いしたが、それでも満足。
May 15, 2012
5/15 (火) 観劇「ハンドダウンキッチン」@パルコ劇場
結婚式から1年。
そして弟の誕生日でメール。
フジロックフェスティバル出演者さらに追加。
なんといっても井上陽水がトピックでしょう。
でも、まだ2日目のトリが発表されていない。
当初、ビョークとの噂だったが、それは流れたとの噂。
さらに、Blurとの噂も出たが、最近出ているのはOasisのお兄ちゃん(ノエル)ではないかということ。
1日目に弟(リアム)がバンドとして出るので・・・とあるが、ロンドンオリンピックと日程が重なっているのにどうなのでしょうかという感じもする。
どちらにしても、Smashの日高大将にもてあそばれている我々。
そして、トリに関係なくこれだけバラエティに富んでいれば、このじらしは何を意味しているのか考えるのみ。
しかし、もてあそばれていて楽しんでおります。
twitterでは10年前に出演した井上陽水に関しての書き込み多数。
<FUJI ROCK FESTIVAL'12>
期間:2012年7月27日(金) / 28日(土) / 29日(日)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
[出演]
■7月27日(金)
THE STONE ROSES
ARAAB MUZIK / THE BACK HORN / BEADY EYE / The Birthday / BOOM BOOM SATELLITES / Caravan / チャットモンチー / COBRA / DJANGO DJANGO / ED SHEERAN / ELECTRIC GUEST(New!) / eli walks / ERNEST RANGLIN / FACTORY FLOOR / THE FIELD / GOSSIP / HEY-SMITH(New!) / HIROMI THE TRIO PROJECT featuring Anthony Jackson & Simon Phillips / ハンバートハンバート×COOL WISE MAN / JAMES BLAKE / DJ KENTARO / THE KOOKS / LOS LONELY BOYS / MIMI MAURA feat. 石川道久セッション / MORITZ VON OSWALD TRIO / mouse on the keys / OWL CITY / THA BLUE HERB / THIRD COAST KINGS(New!)/ THE TROJANS
■7月28日(土)
ACIDMAN / AGORIA / ANTHONY JOSEPH & THE SPASM BAND / ASPARAGUS(New!) / BUDDY GUY / BUSY P / CARIBOU / CHE SUDAKA / THE D.O.T. / 電気グルーヴ / ELVIN BISHOP / FRONTIER BACKYARD / THE HEARTBREAKS / 星野 源 / 伊藤ふみお / JUSTICE / 完熟トリオ(小坂忠/鈴木茂/中野督夫)/ KID MASSIVE / 麗蘭 / LINDIGO / MONO (New!)/ MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO / MY BEST FIEND / OL Killer / ONDA VAGA / RAY DAVIES & BAND / SAKANACTION / SEUN KUTI & EGYPT 80 / SPECIAL OTHERS / THE SPECIALS / SPIRITUALIZED / STEVE KIMOCK / SWISS LIPS / TOOTS AND THE MAYTALS
■7月29日(日)
RADIOHEAD
A 100% SOLARS / a flood of circle / ALT-J / ANNIE MAC / AT THE DRIVE - IN / cero “rookie a go-go” selected / CHTHONIC / THE DIRTY DOZEN BRASS BAND / DUMPSTAPHUNK / ELVIS COSTELLO AND THE IMPOSTERS / EXPLOSIONS IN THE SKY / FUCKED UP / GALACTIC with Special Guests Corey Glover (of Living Colour), and Corey Henry(Rebirth Brass Band) / ゴジラ・放射能・ヒカシュー / group_inou / HOWLER / 井上陽水(New!) / JACK WHITE / JAMES IHA / 加藤登紀子 / locofrank / LOSTAGE / M.WARD / MICHAEL KIWANUKA / MOP OF HEAD / NEW COOL COLLECTIVE / OCEAN COLOUR SCENE / ORQUESTA LIBRE with おおはた雄一 / quasimode / REFUSED / 渋さ知らズオーケストラ / THE SHINS / YAEL NAIM
考えたのだが、フジロックのツアー、夜行バスの片道が8000円。
新幹線は6,000円台。
これなら新幹線の方が安い。
今年は行きは金曜日の朝に新幹線、帰りは月曜日の朝まで会場に行って、帰りは鈍行で(あくまでも可能であれば)帰ってきたいと思っている。
ポイントは朝までいるということ。
年を取るごとにだんだん滞在時間が長くなっていく(笑)。
午後、舞台。
パルコプロデュース
「ハンドダウンキッチン」
パルコ劇場
作・演出:蓬莱竜太
出演:仲村トオル、YOU、柄本佑、中村倫也、千葉哲也、佐藤めぐみ、宮崎敏行・江守徹
久しぶりに8,000円も払ってパルコ劇場にやってきた。
演劇で8,000円は高い方である。
値段よりも、そこまで出していいものを観られるかといえば、かつての経験から言えばそうでもないという意味での「高い」である。
先行発売ではなく、普通にぴあで買ったら、なんと前から3列目だった。
チケットも完売しておらず、空席も多少目立った。
やはり高いのかしら。
結論から言えば、収穫の少ない、観なければよかったと思う舞台であった。
この舞台は、出演者で選んだ。
自分は小演劇が好きなのだ。
なぜかと言えば、まず勢いがあるからだ。
小演劇は劇的に儲からない。
でも、劇団、演劇を初めて避けて通れないのだ。
気に入ってもらえれば次の動員は望めるし、一方でそこから脱出できずにもがいている集団もある。
そこには生きた人生模様があるし、観る方も真剣である。
いろいろ実験もできる、やりたいこともできるし、受け止める方も楽しめる。
公演までぎりぎりに追いつめられて出来上がった作品には執念を感じる。
そんな熱い姿に励まされるのだ。
今日観た舞台、「ハンドダウンキッチン」はまさにその正反対の舞台だった。
まず脚本がよくない。
説明が難しいが、観て感じたのは無駄に長い、中途半端、締まりがない、これに尽きる。
内容が暗いのに、そこから希望が見いだせない展開は、観客に何をもたらすのだろう。
結論が欲しいわけではないが、現実を突きつけただけでそこからの展開が見えない終わり方は、観ていて暗い気持ちにしていくだけ。
言いたいことは分かる。
評価というのは主観的なものではなく、客観的なものを確認して主観になっていく日本の評価のプロセスの批判。
インターネットの評価を参考にレストランを選ぶ、そのサイクルに対しての批判。
だからこそ、ならばどうすればいいのだろうか。
そこが全く見えない。
客に委ねているのか、いや、そうは見えなかった。
2時間はかなり苦痛だった。
次に、出演者の演技に問題がある。
グルーブというか一体感がまるでない。
セリフの棒読みになってしまって、特に仲村トオル。
テレビならばそれでいいのだろうが、舞台は相手がいて成り立つ世界。
なんか一人ひとりがセリフを放つときに視点がそこに向かうが、他の人たちへのセリフではなく、あくまでもセリフになっていた。
周りが放った言葉へのセリフではなく、完全にソロプレー。
だからこそ、一人だけ浮いていて、かわいそうになってくるほど惨め。
セリフも噛みすぎ。
したがって、出演者の全員の一体感がまるでない。
仲がよさそうとか、あうんの呼吸とか、そんな感じに受けられない。
他のメンバーがとても実力のあるメンバーなので、何とか舞台がもったが、作品としてはひどいと言えるだろう。
カーテンコールも照明が暗転のままだったから何とか起こったが、出演者に笑顔がなかった。
彼らが一番状況を理解しているからだろう、と勝手に推測した。
よかったところもある。
柄本佑(彼が目当てでチケットを取ったところが大きい)、以前に観た時よりもいっそう、うまく達者な演者になっていた。
結婚されたが、顔がイケメンになっていた気がする。
独特の間は好きだし、これだけ展開がない舞台で、熱演していた。
そして千葉哲也は相変わらず安定した演技。早くガジラでまた観たいです。
そして江守徹。
脳梗塞(だった気がする)で倒れてから拝見した舞台では見た目はテレビで拝見するそのもの、セリフの呂律で怪しさがあったが、今日は安定していた。
ただ、驚くほど一気に老けていて、本当にびっくりした(出てきたときにわからなかったくらい白髪のみ)が、彼の安定した雰囲気は、何とか観れる舞台であった気がする。
舞台はすべての調和で、一つが欠けても劣っても成り立たない。
この典型的な舞台。
やはり映像を主体的にやっている人の舞台は観てはいけない。
演技としては下手だからだ。
いくらでも手直しのきく映像と、その場ですべてが露呈してしまう舞台の世界は違う。
わかってはいたが、自分がバカだった。
_______________________________________________
最近まで聞いていた音楽
スポーツ
アーティスト:東京事変
販売元:EMIミュージックジャパン
(2010-02-24)
販売元:Amazon.co.jp
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最近解散した彼ら。
素晴らしい音を奏でると思っていたが、やはり素晴らしかった。
彼らと同世代で過ごすことができなかったが、この音作りには尊敬する。
Sublime
アーティスト:Sublime
販売元:Mca
(1996-07-30)
販売元:Amazon.co.jp
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初めて彼らの音を聞くが、本当に西海岸の音は気持ちがいい。
気楽な音作りだが、ノリの音は聞いていて気持ちがいい。
ほんとに気持ちがいい、その一言に尽きる。
Under the Table & Dreaming
アーティスト:Dave Band Matthews
販売元:RCA
(1994-09-27)
販売元:Amazon.co.jp
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Dave Band Matthewのファーストアルバム。
ファーストアルバムにしては、素晴らしい出来。
緻密な音作りに、日本でほとんど知名度がないことに驚く。
彼を始めて聞いたのは、確かローリングストーンズのライブでゲストに出たときだと思う。
ぜひ、日本に。
そして弟の誕生日でメール。
フジロックフェスティバル出演者さらに追加。
なんといっても井上陽水がトピックでしょう。
でも、まだ2日目のトリが発表されていない。
当初、ビョークとの噂だったが、それは流れたとの噂。
さらに、Blurとの噂も出たが、最近出ているのはOasisのお兄ちゃん(ノエル)ではないかということ。
1日目に弟(リアム)がバンドとして出るので・・・とあるが、ロンドンオリンピックと日程が重なっているのにどうなのでしょうかという感じもする。
どちらにしても、Smashの日高大将にもてあそばれている我々。
そして、トリに関係なくこれだけバラエティに富んでいれば、このじらしは何を意味しているのか考えるのみ。
しかし、もてあそばれていて楽しんでおります。
twitterでは10年前に出演した井上陽水に関しての書き込み多数。
うらべゆうた@_becchRT @whistleman: フジロックに井上陽水追加か。以前フジに出たときに観た。待ち構えている人達はみんか半笑いでナメてた。そんな会場の雰囲気が一曲目のイントロからピンと張り詰めて、すぐに熱狂に変わった時の空気を今でも覚えている。あれは興奮したなー
2012/05/16 06:26:34
<FUJI ROCK FESTIVAL'12>
期間:2012年7月27日(金) / 28日(土) / 29日(日)
会場:新潟県 湯沢町 苗場スキー場
[出演]
■7月27日(金)
THE STONE ROSES
ARAAB MUZIK / THE BACK HORN / BEADY EYE / The Birthday / BOOM BOOM SATELLITES / Caravan / チャットモンチー / COBRA / DJANGO DJANGO / ED SHEERAN / ELECTRIC GUEST(New!) / eli walks / ERNEST RANGLIN / FACTORY FLOOR / THE FIELD / GOSSIP / HEY-SMITH(New!) / HIROMI THE TRIO PROJECT featuring Anthony Jackson & Simon Phillips / ハンバートハンバート×COOL WISE MAN / JAMES BLAKE / DJ KENTARO / THE KOOKS / LOS LONELY BOYS / MIMI MAURA feat. 石川道久セッション / MORITZ VON OSWALD TRIO / mouse on the keys / OWL CITY / THA BLUE HERB / THIRD COAST KINGS(New!)/ THE TROJANS
■7月28日(土)
ACIDMAN / AGORIA / ANTHONY JOSEPH & THE SPASM BAND / ASPARAGUS(New!) / BUDDY GUY / BUSY P / CARIBOU / CHE SUDAKA / THE D.O.T. / 電気グルーヴ / ELVIN BISHOP / FRONTIER BACKYARD / THE HEARTBREAKS / 星野 源 / 伊藤ふみお / JUSTICE / 完熟トリオ(小坂忠/鈴木茂/中野督夫)/ KID MASSIVE / 麗蘭 / LINDIGO / MONO (New!)/ MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO / MY BEST FIEND / OL Killer / ONDA VAGA / RAY DAVIES & BAND / SAKANACTION / SEUN KUTI & EGYPT 80 / SPECIAL OTHERS / THE SPECIALS / SPIRITUALIZED / STEVE KIMOCK / SWISS LIPS / TOOTS AND THE MAYTALS
■7月29日(日)
RADIOHEAD
A 100% SOLARS / a flood of circle / ALT-J / ANNIE MAC / AT THE DRIVE - IN / cero “rookie a go-go” selected / CHTHONIC / THE DIRTY DOZEN BRASS BAND / DUMPSTAPHUNK / ELVIS COSTELLO AND THE IMPOSTERS / EXPLOSIONS IN THE SKY / FUCKED UP / GALACTIC with Special Guests Corey Glover (of Living Colour), and Corey Henry(Rebirth Brass Band) / ゴジラ・放射能・ヒカシュー / group_inou / HOWLER / 井上陽水(New!) / JACK WHITE / JAMES IHA / 加藤登紀子 / locofrank / LOSTAGE / M.WARD / MICHAEL KIWANUKA / MOP OF HEAD / NEW COOL COLLECTIVE / OCEAN COLOUR SCENE / ORQUESTA LIBRE with おおはた雄一 / quasimode / REFUSED / 渋さ知らズオーケストラ / THE SHINS / YAEL NAIM
考えたのだが、フジロックのツアー、夜行バスの片道が8000円。
新幹線は6,000円台。
これなら新幹線の方が安い。
今年は行きは金曜日の朝に新幹線、帰りは月曜日の朝まで会場に行って、帰りは鈍行で(あくまでも可能であれば)帰ってきたいと思っている。
ポイントは朝までいるということ。
年を取るごとにだんだん滞在時間が長くなっていく(笑)。
午後、舞台。
パルコプロデュース
「ハンドダウンキッチン」
パルコ劇場
作・演出:蓬莱竜太
出演:仲村トオル、YOU、柄本佑、中村倫也、千葉哲也、佐藤めぐみ、宮崎敏行・江守徹
久しぶりに8,000円も払ってパルコ劇場にやってきた。
演劇で8,000円は高い方である。
値段よりも、そこまで出していいものを観られるかといえば、かつての経験から言えばそうでもないという意味での「高い」である。
先行発売ではなく、普通にぴあで買ったら、なんと前から3列目だった。
チケットも完売しておらず、空席も多少目立った。
やはり高いのかしら。
結論から言えば、収穫の少ない、観なければよかったと思う舞台であった。
この舞台は、出演者で選んだ。
自分は小演劇が好きなのだ。
なぜかと言えば、まず勢いがあるからだ。
小演劇は劇的に儲からない。
でも、劇団、演劇を初めて避けて通れないのだ。
気に入ってもらえれば次の動員は望めるし、一方でそこから脱出できずにもがいている集団もある。
そこには生きた人生模様があるし、観る方も真剣である。
いろいろ実験もできる、やりたいこともできるし、受け止める方も楽しめる。
公演までぎりぎりに追いつめられて出来上がった作品には執念を感じる。
そんな熱い姿に励まされるのだ。
今日観た舞台、「ハンドダウンキッチン」はまさにその正反対の舞台だった。
まず脚本がよくない。
説明が難しいが、観て感じたのは無駄に長い、中途半端、締まりがない、これに尽きる。
内容が暗いのに、そこから希望が見いだせない展開は、観客に何をもたらすのだろう。
結論が欲しいわけではないが、現実を突きつけただけでそこからの展開が見えない終わり方は、観ていて暗い気持ちにしていくだけ。
言いたいことは分かる。
評価というのは主観的なものではなく、客観的なものを確認して主観になっていく日本の評価のプロセスの批判。
インターネットの評価を参考にレストランを選ぶ、そのサイクルに対しての批判。
だからこそ、ならばどうすればいいのだろうか。
そこが全く見えない。
客に委ねているのか、いや、そうは見えなかった。
2時間はかなり苦痛だった。
次に、出演者の演技に問題がある。
グルーブというか一体感がまるでない。
セリフの棒読みになってしまって、特に仲村トオル。
テレビならばそれでいいのだろうが、舞台は相手がいて成り立つ世界。
なんか一人ひとりがセリフを放つときに視点がそこに向かうが、他の人たちへのセリフではなく、あくまでもセリフになっていた。
周りが放った言葉へのセリフではなく、完全にソロプレー。
だからこそ、一人だけ浮いていて、かわいそうになってくるほど惨め。
セリフも噛みすぎ。
したがって、出演者の全員の一体感がまるでない。
仲がよさそうとか、あうんの呼吸とか、そんな感じに受けられない。
他のメンバーがとても実力のあるメンバーなので、何とか舞台がもったが、作品としてはひどいと言えるだろう。
カーテンコールも照明が暗転のままだったから何とか起こったが、出演者に笑顔がなかった。
彼らが一番状況を理解しているからだろう、と勝手に推測した。
よかったところもある。
柄本佑(彼が目当てでチケットを取ったところが大きい)、以前に観た時よりもいっそう、うまく達者な演者になっていた。
結婚されたが、顔がイケメンになっていた気がする。
独特の間は好きだし、これだけ展開がない舞台で、熱演していた。
そして千葉哲也は相変わらず安定した演技。早くガジラでまた観たいです。
そして江守徹。
脳梗塞(だった気がする)で倒れてから拝見した舞台では見た目はテレビで拝見するそのもの、セリフの呂律で怪しさがあったが、今日は安定していた。
ただ、驚くほど一気に老けていて、本当にびっくりした(出てきたときにわからなかったくらい白髪のみ)が、彼の安定した雰囲気は、何とか観れる舞台であった気がする。
舞台はすべての調和で、一つが欠けても劣っても成り立たない。
この典型的な舞台。
やはり映像を主体的にやっている人の舞台は観てはいけない。
演技としては下手だからだ。
いくらでも手直しのきく映像と、その場ですべてが露呈してしまう舞台の世界は違う。
わかってはいたが、自分がバカだった。
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最近まで聞いていた音楽
スポーツ
アーティスト:東京事変
販売元:EMIミュージックジャパン
(2010-02-24)
販売元:Amazon.co.jp
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最近解散した彼ら。
素晴らしい音を奏でると思っていたが、やはり素晴らしかった。
彼らと同世代で過ごすことができなかったが、この音作りには尊敬する。
Sublime
アーティスト:Sublime
販売元:Mca
(1996-07-30)
販売元:Amazon.co.jp
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初めて彼らの音を聞くが、本当に西海岸の音は気持ちがいい。
気楽な音作りだが、ノリの音は聞いていて気持ちがいい。
ほんとに気持ちがいい、その一言に尽きる。
Under the Table & Dreaming
アーティスト:Dave Band Matthews
販売元:RCA
(1994-09-27)
販売元:Amazon.co.jp
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Dave Band Matthewのファーストアルバム。
ファーストアルバムにしては、素晴らしい出来。
緻密な音作りに、日本でほとんど知名度がないことに驚く。
彼を始めて聞いたのは、確かローリングストーンズのライブでゲストに出たときだと思う。
ぜひ、日本に。
May 11, 2012
5/11 (金) 新小岩は自殺だけの街ではないのだ
The XX来日決定はここ最近でかなりうれしい。
今度は、Liquid Room。
と思ったら、すでに舞台のチケットをその日に取っていた。
早速オークション出品。
「らくだ工務店」解散。
これもかなりショック。
これから、いろいろな楽しみがあります。
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最近まで読んだ本
新小岩パラダイス
著者:又井 健太
販売元:角川春樹事務所
(2011-10-04)
販売元:Amazon.co.jp
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いや〜とても面白かった。
内容は若者の就職事情が前半のメインになっており、かなりシビアな展開でもある。
現実社会そのものと言ってもいいだろう。
しかし、この本には希望を持てる素晴らしいものがたくさんちりばめられている。
確かに乱暴なところもあるが、それも現実の側面だろう。
読み終わった時に、元気になれる。
また、新小岩の近くに住んでいる自分としては、都心に近いベットタウンの役割と、それで悪い意味で下町風情の柄の悪い独特な雰囲気を文章の調子でしっかりあらわしているのが大したもの。
人に自信を持って勧められる本です。