観劇
June 26, 2007
6/26(火) ポテンシャルと吸収できるもの
朝のニュース番組は、どうして不愉快になってしまうのだろう。
それは、発信するのみだから。
視聴者を、国民を、「視聴者」「国民」と呼ぶことにより、実体のないものに創り上げてしまっているから。
ニュースキャスター、コメンテーターは、自分を含んで考えてものを言っていない(言えない)。
常に自分を主体的に捉える術がないのだ。
ああいう人間こそ、税金を沢山取ってみたりしてみると面白いのに。
さいたま芸術劇場にて、「船上のピクニック」を観る。
昨年から、いわゆる「お年寄り」をメンバーとした公演を立て続けに観る。
昨年の「オールド・パンチ」は最高によかった。
蜷川幸雄氏が、一般に募集した高齢者(55歳以上)の人をオーディションし、結果的に48人(現在46人)が合格し、徹底的に時間をかけてトレーニングを積み、初めての公演。
こちらもとても楽しみにしていたのだ。
結果的には、0点満点中、0点。
+100点満点は、演者。
44人の演者は、ただいるだけでいろいろな空気を醸し出してくれて、台詞のひとつひとつに重みがある。
これは、昨年観た「オールド・パンチ」と同じ。
ただ、今回すごい、と思ったのは、大人数がひとつの舞台で調和していること。
それから、素人がここまで見事に演じきるその努力さ、直向さ。
台詞が飛んだり、トチッタリした演者がいたものの、そんなことは気にならない。
すべての演者が、まじめに、一生懸命役になっていた。
思わず、ニコニコしながら見入ってしまった。
同時に、これだけの人数をまとめて、お金を取る舞台を構築した蜷川氏の才能と努力に尊敬せざるを得ない。
-100点は、演出と脚本。
特に脚本に関しては、誰も止めなかったのかと訝しく思ってしまう。
人生という実体験を積んできた人間に、「演劇とはかく在るべし」という演劇論を、彼らに押し付けて演じ「させている」ように見えてしまった。
もちろん、演者の皆さんが素人ということもあり、硬くなっているのは分かる。
でも、演者の皆さんが本当に楽しんでいるのかどうか、観ていてどんどん疑問になってきたのだ。
「オールド・パンチ」は舞台も面白く、客席も大爆笑。
全員がとても幸せになったのに、この「船上のピクニック」では、客席で寝ている人がいたので、余計にそう感じてしまうのだ。
せっかく、一生懸命やっている、そして人生経験を積んできている大先輩が、どうしようもない脚本で、「もったいない」状態になっている気がする。
特に2部はダレダレで、内容も「?」になってしまって、エンディングは尻つぼみになっていた。
カーテンコールで、演者である人生の大先輩の「微妙な」笑顔を見ていて、そんなことを考えてしまった。
解決策としては、もっと演者の数を絞るということを考えなければいけないと思う。
もちろん、考え抜いた上での結果であろうが。
大人数で、誰かが言った一言をつまんで集中的に問い詰める演出が続く。
観ていて、確かに身の回りにありそうな感じはしたが、決していい気持ちはしない。
有名な先生の作品だから・・・ありがたる風潮もいい加減に目を醒まさないと。
でも、この演者さんの皆様の作品は見続けたいと思いました。
今回観劇した、「さいたま芸術劇場」は、埼玉県が造った劇場。
埼京線の与野本町駅から徒歩7分のところにあるが、予想に反して、素朴な地方駅。
閑静な住宅街というべきか。
うらやましいが、東京都江戸川区民としては、不便。
電車で帰るのに、1時間22分かかるということで、車で行ったのだ。
帰りは首都高東京線を通って、30分かからず。
Aも驚く。
駐車場料金、電車代よりも安く。
明日は、2本観劇。
それは、発信するのみだから。
視聴者を、国民を、「視聴者」「国民」と呼ぶことにより、実体のないものに創り上げてしまっているから。
ニュースキャスター、コメンテーターは、自分を含んで考えてものを言っていない(言えない)。
常に自分を主体的に捉える術がないのだ。
ああいう人間こそ、税金を沢山取ってみたりしてみると面白いのに。
さいたま芸術劇場にて、「船上のピクニック」を観る。
昨年から、いわゆる「お年寄り」をメンバーとした公演を立て続けに観る。
昨年の「オールド・パンチ」は最高によかった。
蜷川幸雄氏が、一般に募集した高齢者(55歳以上)の人をオーディションし、結果的に48人(現在46人)が合格し、徹底的に時間をかけてトレーニングを積み、初めての公演。
こちらもとても楽しみにしていたのだ。
結果的には、0点満点中、0点。
+100点満点は、演者。
44人の演者は、ただいるだけでいろいろな空気を醸し出してくれて、台詞のひとつひとつに重みがある。
これは、昨年観た「オールド・パンチ」と同じ。
ただ、今回すごい、と思ったのは、大人数がひとつの舞台で調和していること。
それから、素人がここまで見事に演じきるその努力さ、直向さ。
台詞が飛んだり、トチッタリした演者がいたものの、そんなことは気にならない。
すべての演者が、まじめに、一生懸命役になっていた。
思わず、ニコニコしながら見入ってしまった。
同時に、これだけの人数をまとめて、お金を取る舞台を構築した蜷川氏の才能と努力に尊敬せざるを得ない。
-100点は、演出と脚本。
特に脚本に関しては、誰も止めなかったのかと訝しく思ってしまう。
人生という実体験を積んできた人間に、「演劇とはかく在るべし」という演劇論を、彼らに押し付けて演じ「させている」ように見えてしまった。
もちろん、演者の皆さんが素人ということもあり、硬くなっているのは分かる。
でも、演者の皆さんが本当に楽しんでいるのかどうか、観ていてどんどん疑問になってきたのだ。
「オールド・パンチ」は舞台も面白く、客席も大爆笑。
全員がとても幸せになったのに、この「船上のピクニック」では、客席で寝ている人がいたので、余計にそう感じてしまうのだ。
せっかく、一生懸命やっている、そして人生経験を積んできている大先輩が、どうしようもない脚本で、「もったいない」状態になっている気がする。
特に2部はダレダレで、内容も「?」になってしまって、エンディングは尻つぼみになっていた。
カーテンコールで、演者である人生の大先輩の「微妙な」笑顔を見ていて、そんなことを考えてしまった。
解決策としては、もっと演者の数を絞るということを考えなければいけないと思う。
もちろん、考え抜いた上での結果であろうが。
大人数で、誰かが言った一言をつまんで集中的に問い詰める演出が続く。
観ていて、確かに身の回りにありそうな感じはしたが、決していい気持ちはしない。
有名な先生の作品だから・・・ありがたる風潮もいい加減に目を醒まさないと。
でも、この演者さんの皆様の作品は見続けたいと思いました。
今回観劇した、「さいたま芸術劇場」は、埼玉県が造った劇場。
埼京線の与野本町駅から徒歩7分のところにあるが、予想に反して、素朴な地方駅。
閑静な住宅街というべきか。
うらやましいが、東京都江戸川区民としては、不便。
電車で帰るのに、1時間22分かかるということで、車で行ったのだ。
帰りは首都高東京線を通って、30分かからず。
Aも驚く。
駐車場料金、電車代よりも安く。
明日は、2本観劇。
hasegawa_takeshi at 23:59|Permalink│Comments(126)│