鐘下辰男

December 08, 2010

12/ 8 (水) ルミネ the よしもと & 観劇「演劇企画集団THE・ガジラ12月公演 『さよなら渓谷』」@SPACE雑遊

いつものことだが、休みで山に登ろうとしたが、今日の舞台は18時開演。
朝は雨。
迷うところだが、今日も断念。

午前中に、年末の青春18きっぷを使った旅を計画。
前から、紀伊半島は行ったことがない、正確には伊勢までしか行ったことがないから、一周しようと思い始めたのがスタート。
それならゆっくり行こうと思ったが、冬はやはり日本海をみなければと思い、とんでもないツアーが出来上がった。
2泊3日、ひたすらでもなく電車に乗り、紀伊半島、奈良、京都、金沢、直江津経由で東京に戻ってくる、各駅停車の旅。
本当にできるのか、再度検討しますが。

そんな感じで、昼間にサラダとパスタを食べて、家をでる。

今日は新宿ルミネで、ルミネ the よしもとの観覧。
読売新聞を購読してもらえるチケットで、観覧。
この1枚(実際は2枚もらえる)で購読料を賄えているのだから、感謝、感謝。
しかし、今日も客が入っていない。
平日の15時の会を最近観ているが、半分も入っていないことがほとんど。
これで大丈夫なのか、大丈夫だから続いているのか、よくわからない。

[ネタ]
パンクブーブー 安定しているし、笑わせる。ただパワーがないんだよね。
ロザン おそらく初めてネタを見るが、とても楽しめた。自分にはものすごくあうタイプだと思う。野球選手と、病気の子供のネタ
麒麟 安定しているが、パワーがない。手を抜いているわけではないだろうが、8割の力でやっているようにしか見えない。
平成ノブシコブシ 好きなんだけれど、爆笑にはならず。
フルーツポンチ ネタはつまらない。なぜ売れているのかわからないが、おそらく正解はロンハーのいじられ方に出ているのだろう。
モンスターエンジン テレビでよく拝見して大好きだから、本人たちの自己紹介(名前だけでも覚えて帰ってください/大阪で普段は…)の部分で違和感。ネタは中途半端の盛り上がり。
渡辺直美&国崎恵美&BMH〜ばい菌持ってる鳩〜面白かったが、学芸会レベルだということは言っておく。そういえば、前、ルミネの舞台で渡辺直美の乳首を見えてしまったのを思い出した。デブって大変なのだ。

[吉本新喜劇ほんこん班]
ほんこん(130R)/大山英雄/シベリア文太/山田花子/本田みずほ/芦澤和哉/内海仁志/松下笑一 /北条ふとし/チャドマレーン チャド/しあつ野郎/遠藤かおる/大好物 なんしぃ/浜田翔子/相原慎吾


前観たネタ。
面白いが、抜本的に新喜劇を変えていく必要があると思う。
少なくても、東京では。


おわったからすぐに移動。


演劇企画集団THE・ガジラ12月公演
「さよなら渓谷」
@SPACE雑遊
18時開演


原作 吉田修一
脚本・構成・演出 鐘下辰男 
出演 千葉哲也 松永玲子 塩野谷正幸 伊達暁 とみやまあゆみ

101205_gazira_01_b



これほどの贅沢な舞台はないだろう。

客席よりもステージの方が大きいのではないかという配置、また名優の熱演、脚本、演出、音響や照明の調和、大変すばらしい舞台でした。

ひとことで言えば、非常に贅沢な舞台。

久しぶりにガジラの空気に、気持ちが引き締まる思いでした。

残念ながらもともとのストーリーを知らず(図書館で借りたばかりで未読です)、先入観がないのだが、2時間という時間を贅沢に、内容を積み込ませすぎに、すっきりと洗練された内容になった。
現実にあった話のようだが、もともとのストーリーはかなり複雑。
それを、非常にわかりやすく、すっきりとしていた。

これだけの熱演で、客席の小ささを見ると、採算というのはどうなっているのか考えずにはいられないが、鐘下さんも20年たって、自分が好きなことをやろうと思ってやっているのかなと、自分なりに納得した。

これほど、人間として生々しく、セクシーで、2時間を緊張感の途切れることなく流れていくのは、客席とステージが近いからか。
そうでなくても、それぞれの演者の技術の高さだろう。

最近の鐘下脚本の流れのような気がするが、非常に単純でシンプルなストーリーに仕上がっている。

照明の美しさも注目してほしい。

この舞台は、始まって1時間と、残りの10分前が、ターニングポイントです。



大満足で終了。

いい思いで、新宿から神保町まで歩き(約1時間)、それから電車。

hasegawa_takeshi at 23:59|PermalinkComments(281)

October 27, 2010

10/27 (水) 観劇 文学座アトリエ60周年記念公演 『ダーウィンの城』@文学座アトリエ

久しぶりに一日晴れて、しかも前日快く酔ったため、起床8時30分。
本当は登山のつもりだったが、ポジティブに考えて、起床。
とても気持ちよく晴れたため、さっそく着替えて朝ごはん。
お手製のカレー2杯。
まあまあのお味。

午前中から午後にかけて、衣替えとクローゼットの改革、洗濯、そしてクローゼットの中の蒲団を全部干す。
そして掃除。

とっても気持ちの良い一日でした。

でも夕方から涼しく、いや、寒くなってきたというべきか。

新小岩から信濃町まで30分弱かけて移動。
開演1時間前についてしまったので、ぶらぶら歩くと、やはり信濃町は創価学会の町なんですね、と改めて実感。
ベローチェで手帳整理。



文学座アトリエ60周年記念公演 『ダーウィンの城』@文学座アトリエ
thumbnail


私たちは、過去に私たちと同じ人間の犯した数々の不幸(戦争など)を語るとき、無条件に"今はそんな時代ではないが"、もしくは"私たちはそうは行動しないが"的に思考し、あくまでそうならないために、つまり、戒めとして過去の事例を引き合いに出すという性癖をもっている。

では果たして現実はどうなのか?

今、この時、私たちの生活の中で、私たちが意識せぬままに"なにか"が進行しつつあるのではないか?

「安全」と「監視」を題材に、今の私たちを切り取ってみる。


作/鐘下辰男
演出/高橋正徳
出演/吉野由志子、征矢かおる、藤?あかね、牧野紗也子、金内喜久夫、中村彰男、大原康裕、高橋克明、櫻井章喜、石橋徹郎、植田真介、川辺邦弘、斉藤祐一



久しぶりに感性を刺激される舞台だった。
鐘下 辰男作品、本当に久しぶり。

セキュリティーを重視した高層マンションが舞台。
オートロック付のマンションは、実は密室だから危ないという盲点を、よりリアルに演じているのが印象だった。

特にシーンの展開が次々に繰り広げられて、観ていてゾクゾクするスリル感はたまらなかった。

ただ、演出の都合なのか、暴力シーンが過剰すぎる。
必要ないよ、それほどと思ってしまう。
演じている方、演出している方で必要と思っているのだろうが、こちら側の世界ではそれほど求めていない。
長いよ。
それだけは感じた。

毎日生きていて、なんとなくボーっと生きていて、それで現実を突きつけられる瞬間がそこにはあった。
眠っている感覚がよみがえってきた感じだ。

まあ、デートで見るのにはきつい舞台だ。


帰りはホッケを買って、初めて自分で焼いてみる。
微妙な焼き加減。

hasegawa_takeshi at 23:59|PermalinkComments(68)

May 14, 2010

5/14 (金) 観劇 グループる・ぱるVol.17 「高橋さんの作り方」@あうるすぽっと

山に行こうと思ったが、無計画に行くのをやめようと思い、やるべきことをやることに。

朝食はパン、カレー、牛乳。
体がものすごく欲していた食べ物。

まず、家の大掃除。
大分イメージ通りになってきた。

そして貯まった洗濯物を収納。

フジロックのスケジュールを変更。
今年は3日間行くことにしました。
ツアーだと、チケット代、往復の交通費も入れて、2日間と3日間だと全て込(現地での食事、おもにビール代はのぞいて)で6,000円しか変わらないのです。

6月の観劇のスケジュールをほぼ決める。
回数を減らす方向で、と思ったが、やはり観たいものは予約。
6月は大物を拝見する機会が多いです。

いろいろやって、かなり部屋が広くなった。

満足して家を出る。


さすがに疲れて、電車で市ヶ谷を寝て過ごし、一度新宿三丁目に出て、副都心線で池袋、そこから東池袋に行くという冒険。
開演2分前に東池袋駅につき、7時3分に着席。

よく、遅れてくる人がいて、イラっとしたが、少し気持ちが分かる気がした。
前から5列目、端でした。



グループ る・ぱる 第17回(2010年)公演
「高橋さんの作り方」

作: 土屋理敬
構成・演出: 鐘下辰男

出演
松金よね子 岡本麗 田岡美也子 
中村まこと 児玉貴志 高尾祥子 伊藤毅


flyer-1[1]


演劇集団「円」出身で、不思議な世界観を描く
土屋理敬の新作と
人間の闇をえぐるような演出に定評のある
鐘下辰男の演出。
そして
等身大の女性を表現し続けてきた
グループ る・ばると
狂気を秘めた演技が魅力の中村まこと
そして児玉貴志 高尾祥子 伊藤毅
いくつもの輪が交じり合い、
どんな化学変化をおこすのか!?
ご期待下さい!


2


この作品は、鐘下辰男演出ということで観ることにした。
会場に着き、鐘下辰男演出・構成と変わっていた。

結論から言うと、脚本の悪さと、演者(男性陣)の演技力不足が露呈した作品。

脚本が浅い。
せっかく出演者が豪華なのに、ネットカフェ難民、インターネットの闇部分をテーマにするか?と言いたくなる。
見終わって、元気が出てこない。
希望が持てない。
観た我々は、何をすべきか、どう考えればいいのか。

展開も変。
なんかどんどん進むかと思うと、停滞したり、おかしいでしょう。

次に、会話の一言、一言が現実離れしており、見ていていらいらする。
男性陣の一言、一言がいらいらした。
会話の間、声の出し方、一言一言の台詞。

この作品は、女性陣、ベテランの皆様のお力でなんとかもっている作品。
もっと明るい作品に出来なかったのか。

本当に残念でした。

hasegawa_takeshi at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)