NODAMAP
June 29, 2010
6/29 (火) 観劇 NODA・MAP / 野田地図 第15回公演 「ザ・キャラクター」@東京芸術劇場 中ホール
休み。
今後の勉強計画を策定。
今、やらなければ、いつやる!という精神で邁進します。
NODA・MAP【野田地図】 第15回公演
「ザ・キャラクター」
@東京芸術劇場 中ホール
それは町の何でもない
小さな書道教室からはじまった・・・
町の小さな書道教室、そこに立ち現れるギリシア神話の世界、
それが、我々の知っている一つの物語として紡がれていく。
物語り全てが、ギリシア神話さながらの、
変容をモチーフとしたお話になっています。
信じていたものが、姿を変え、変化を遂げていく物語。
その最後に立ち現れる、我々が知っている物語とは・・・。
物語り尽くしの物語です。乞う、ご期待!
会場:東京芸術劇場 中ホール
作・演出:野田秀樹
キャスト:宮沢りえ 古田新太 藤井隆 美波 池内博之 チョウソンハ
田中哲司 銀粉蝶(代演:高橋恵子) 野田秀樹 橋爪功
初めての野田秀樹舞台の観劇。
いままで拒否反応していたわけではなく、単純に縁がなかっただけ。
チケット代が高いのも原因かもしれない。
この公演も、定価9,500円であり、普通であれば少し躊躇してしまうのだが、オークションで4,000円で買えたので、「それでは…」と思い、馳せ参じたのです。
席もかなり前の方(I列)で、正規で買っても後ろということがあれば、こういうこともあるのだなと。
前半は、かなり拒否反応が出ました。
なんというか、軽い笑いが客席から出る、軽い感じ。
しかし、それが後半に向けたためだと途中で気づき、中盤からはぐいぐい引き込まれていった。
特に宮沢りえは、大熱演。
美しさも半端なく、普通の美しさではなく、ものすごい美しい(これで伝わるかどうか)。
そして、大熱演。
まだこの公演の本当に前半であるが、声がやや嗄れている気がして、これからを心配してしまうが。
現代の書道教室と、ギリシャ神話の世界との対比。
とにかく内容が濃く、重く、お金を払って観るべき舞台になっている。
途中で、この書道教室の図式は、あの宗教と同じかと思ったら、やはりそうだった。
自分もそうだが、あの事件は、かなり現代の社会システムの崩壊を象徴する事件で、かなり衝撃を受けた。
自分が今、地下鉄を使いたくないために自転車通勤をしているのも、この事件の影響。
やはり、60年代出身の劇作家は、影響が私より(70年代)も大きいのだろう。
何しろ、同年代。
セリフが早口で、聞き取れないところがあったのは、改善してほしい点。
会場のせいか、音が通らない。
それでも宮沢りえだけは、きちんと聞こえたというのがすごい。
漢字のつくりから考える言葉の意味、バックの出演者の動き、大雑把な感じがしつつ、細かいところまで作り上げられた舞台、見事です。
鐘下辰男率いる「演劇企画集団 The・ガジラ」の作品より、余程重い作品。
この作品が一般受けするのか分からないが、自分にとっては大満足。
こういう作品が観られるから、演劇はたまらない。
なにしろ、現代への批判、考えさせる内容があまりにも多く、一言でまとめるわけにはいかない。
全てにおいて、
何が正しいのか
何についていけばいいのか
何が起こったのか
それを直視する必要があるのだ。
終演21:10。
トリプル・コール。
当然でしょう。
_____________________________________
今日読んだ本
東京の地名がわかる事典
著者:鈴木 理生
販売元:日本実業出版社
発売日:2002-01
おすすめ度:
クチコミを見る
再読であるが、非常に面白い。
Aのお祖母ちゃんから借りた本で、軽く読めそうな感じだが、中は非常に濃い。
やはりこういう知識はあった方がいい。
今後の勉強計画を策定。
今、やらなければ、いつやる!という精神で邁進します。
NODA・MAP【野田地図】 第15回公演
「ザ・キャラクター」
@東京芸術劇場 中ホール
それは町の何でもない
小さな書道教室からはじまった・・・
町の小さな書道教室、そこに立ち現れるギリシア神話の世界、
それが、我々の知っている一つの物語として紡がれていく。
物語り全てが、ギリシア神話さながらの、
変容をモチーフとしたお話になっています。
信じていたものが、姿を変え、変化を遂げていく物語。
その最後に立ち現れる、我々が知っている物語とは・・・。
物語り尽くしの物語です。乞う、ご期待!
会場:東京芸術劇場 中ホール
作・演出:野田秀樹
キャスト:宮沢りえ 古田新太 藤井隆 美波 池内博之 チョウソンハ
田中哲司 銀粉蝶(代演:高橋恵子) 野田秀樹 橋爪功
初めての野田秀樹舞台の観劇。
いままで拒否反応していたわけではなく、単純に縁がなかっただけ。
チケット代が高いのも原因かもしれない。
この公演も、定価9,500円であり、普通であれば少し躊躇してしまうのだが、オークションで4,000円で買えたので、「それでは…」と思い、馳せ参じたのです。
席もかなり前の方(I列)で、正規で買っても後ろということがあれば、こういうこともあるのだなと。
前半は、かなり拒否反応が出ました。
なんというか、軽い笑いが客席から出る、軽い感じ。
しかし、それが後半に向けたためだと途中で気づき、中盤からはぐいぐい引き込まれていった。
特に宮沢りえは、大熱演。
美しさも半端なく、普通の美しさではなく、ものすごい美しい(これで伝わるかどうか)。
そして、大熱演。
まだこの公演の本当に前半であるが、声がやや嗄れている気がして、これからを心配してしまうが。
現代の書道教室と、ギリシャ神話の世界との対比。
とにかく内容が濃く、重く、お金を払って観るべき舞台になっている。
途中で、この書道教室の図式は、あの宗教と同じかと思ったら、やはりそうだった。
自分もそうだが、あの事件は、かなり現代の社会システムの崩壊を象徴する事件で、かなり衝撃を受けた。
自分が今、地下鉄を使いたくないために自転車通勤をしているのも、この事件の影響。
やはり、60年代出身の劇作家は、影響が私より(70年代)も大きいのだろう。
何しろ、同年代。
セリフが早口で、聞き取れないところがあったのは、改善してほしい点。
会場のせいか、音が通らない。
それでも宮沢りえだけは、きちんと聞こえたというのがすごい。
漢字のつくりから考える言葉の意味、バックの出演者の動き、大雑把な感じがしつつ、細かいところまで作り上げられた舞台、見事です。
鐘下辰男率いる「演劇企画集団 The・ガジラ」の作品より、余程重い作品。
この作品が一般受けするのか分からないが、自分にとっては大満足。
こういう作品が観られるから、演劇はたまらない。
なにしろ、現代への批判、考えさせる内容があまりにも多く、一言でまとめるわけにはいかない。
全てにおいて、
何が正しいのか
何についていけばいいのか
何が起こったのか
それを直視する必要があるのだ。
終演21:10。
トリプル・コール。
当然でしょう。
_____________________________________
今日読んだ本
東京の地名がわかる事典
著者:鈴木 理生
販売元:日本実業出版社
発売日:2002-01
おすすめ度:
クチコミを見る
再読であるが、非常に面白い。
Aのお祖母ちゃんから借りた本で、軽く読めそうな感じだが、中は非常に濃い。
やはりこういう知識はあった方がいい。
hasegawa_takeshi at 23:59|Permalink│Comments(1)│